特集:
2008/06/05 日記<三菱・ランサー>
三菱・ランサー
ランサー (LANCER) は、三菱自動車工業が生産している自動車の名称である。2007年9月現在、日本国内においては三菱自動車で唯一の5ナンバーサイズのセダンである。派生モデルとしてハッチバッククーペの三菱・ランサーセレステ|ランサーセレステ(1975年 - 1981年)や世界ラリー選手権のベース車として開発された三菱・ランサーエボリューション|ランサーエボリューション(1992年 - )等がある。として発売された。
歴史
初代(1973年-1979年) バンは1973-85年
; 1973年2月: 初代発売。駆動方式は後輪駆動|FR。登場時のボディタイプは4ドアセダンと2ドアセダンの2種類のみ。グレードは1200STD(2ドア)、1200EL(2/4ドア)、1200/1400GL(2/4ドア)、1400SL(2/4ドア)、1600GSL(2ドア)。
: ラリー競技車両ベースとなる、2ドア1600GSRを追加。これによって1600GSLは4ドア化。4ドア1400GLオートマチック、2/4ドア1400SL-5(5速マニュアル)を追加。既存モデルはリアガーニッシュの追加。5ドアライトバン追加(この型のバンはマイナーチェンジ・排出ガス対策を行い1985年2月まで継続生産)。
: マイナーチェンジ。セダンのリヤのテールランプはアルファベットのL字型に変更。
: クーペバージョンのセレステが追加される。
: 51年排出ガス規制適合。ボンネットに「MCA」マークが付く。
: マイナーチェンジ。フロントグリルのデザイン変更に伴い、一部グレードでフォグランプを廃止。テールランプは横型に変更。
: 1600GSR以外全車53年排出ガス規制適合。
: 4ドア1600はバンパー大型化に伴いフロントグリルのフォグランプが復活。4ドアGLエクストラ追加。
画像:Mitsubishi Lancer 1st rally.JPG|1600GSRラリーカー
Image:Mitsubishi Celeste Rotterdam 1976.jpg|派生車のランサーセレステ
Image:Mitsubishi Lancer 1st.JPG|1400GL
2代目(1979年-1987年)
; 1979年4月: 三菱・ランサーEX|ランサーEXを発売。初代を継承して駆動方式は二輪駆動#FR(フロントエンジン・リヤドライブ方式)|FRのまま。ランサーEXはランサーの名称変更版。''詳細は三菱・ランサーEX|ランサーEXを参照。''
: 三菱・ミラージュ|ミラージュの姉妹車として二輪駆動#FF(フロントエンジン・フロントドライブ方式)|FFの三菱・ランサーフィオーレ|ランサーフィオーレを発売。''詳細は三菱・ランサーフィオーレ|ランサーフィオーレを参照。''
: バンフルモデルチェンジ。ワゴン発売。
: ランサーEX生産終了。
: ランサーフィオーレ生産終了。
3代目(1988年-1991年)
; 1988年6月: 3代目発売。ランサーEXとランサーフィオーレが統合されて名前がランサーに戻る(1978年以来10年ぶり)が、この代からミラージュと姉妹車となる。ワゴン・バンは先代を継続生産。このモデルでは三菱・エテルナ|エテルナと同じく5ドアセダンと呼ばれるハッチバックとなる5ドアセダン需要が根強い欧州市場への対応と基幹車種の姉妹車は5ドアセダンとする当時の三菱の方針から(いわばミラージュの5ドアセダン版)。これにより、当時のギャラン店当時、ランサーはギャラン店専売車種であったの小型車から4ドアセダンのラインナップが一旦消滅した。同時期のエテルナとは異なり、日本では4ドアセダンは設定されなかった同時期に生産していた4ドアセダンの三菱・ミラージュ|ミラージュの輸出用でランサーを名乗っていた。当時の日本では、5ドアセダンと呼ばれるハッチバックは売れない傾向があり、この車も例外ではなく、わずか3年4ヶ月のモデルスパンでの生産に留まった。
: マイナーチェンジ。1300cc、1500ccモデルがそれぞれSOHCヘッドのままマルチバルブ|12バルブ(1気筒あたり3バルブ)化される。
: マイナーチェンジ。1.5Lにお買い得価格の「エリナ」を追加。
画像:Mitsubishi Colt Utrecht.JPG|サイド
Image:Mitsubishi Lancer front 20071220.jpg|輸出仕様
Image:Mitsubishi Lancer rear 20071220.jpg|輸出仕様(リア)
画像:Mitsubishi Lancer front 20070522.jpg|輸出仕様4ドア
Image:Mitsubishi Lancer GLXi Heck.JPG|輸出仕様4ドア(リア)
4代目(1991年-1995年)
; 1991年10月: 4代目発売。先代に引き続いてミラージュとのコンポーネントの共有化が行われている。当時のギャラン店に小型4ドアセダンのラインナップがなかった事と先代が日本市場で販売不振であった事もあり再び4ドアセダンとなるが、同じコンポーネントを持つミラージュとデザインの差別化が図られており、一見しただけでは違う車に見える。
: ワゴン・バンは三菱・リベロ|リベロが発売され、ランサーの名が一旦途絶える事となる。
: スタイル的には平凡であったが、エンジンは当時世界最小となる1.6LのV6 DOHC24バルブエンジン (「ランサー6」ROYAL/MX-LIMITED/MX-SALOON) や、1.6LのMIVEC/MIVEC-MDエンジン (MR)、1.5LのSOHC12バルブMVVリーンバーンエンジン (MVV/MVV-SALOON)、1.8Lターボチャージャー|ターボエンジン (GSR/RS) など、下は1.3L SOHC12バルブから上は2Lディーゼルターボ(当初は1.8Lディーゼルターボ)まで各種を揃えていた。
: このモデルから、GSRをベースにしたスポーツカー、三菱・ランサーエボリューション|ランサーエボリューション (エボI〜エボIII) が設定されるようになる。
: 自動車教習所#教習車|教習車仕様も三菱・ギャラン|ギャランの代替等でラインナップされていたギャランがボディの大型化により3ナンバー化されたため。。輸出仕様同様にバンパーを大型化し、全長を伸ばした。
: なお、教習車仕様は「ランサー」の名はつかず「三菱教習車」という名がついている。
画像:White evo3gsr.jpg|GSRエボリューションIII
Image:Proton Wira (saloon) (first generation, second facelift) (front), Serdang.jpg|ランサーがベースのプロトン (自動車)|プロトン・ウィラ
5代目(1995年-2000年)
; 1995年10月: 5代目発売。ミラージュセダンとほとんど共有化され、両車の違いといえばグリルやトランク類のみとなった。エンジンは1.6LのV6 DOHCエンジンが1.8L V6 SOHCへ変更された以外、ほぼ同様の設定。MIVECエンジン搭載車は注文生産で気筒休止機構を搭載したMIVEC-MD仕様も設定されていた。先代と比べて外見がスポーティーになり、またINVECS-IIを搭載したモデルとなった。4代目と同様に教習車仕様もある。
: ランサーエボリューションについてはエボIVからエボVI TMEまで、このモデルをベースとしている。:
: マイナーチェンジで後期型へ移行する。外見上はヘッドライトの形状、テールレンズの配色が変更された。*インド、中国等の一部の地域ではいまだに生産されている
中国ではいわゆるブーレイ顔に変更したモデルが三菱自身から、さらに後期型をベースとした外観のリオンセル(菱?:SOUEAST LIONCEL)の名称で
東南汽車から登場している。(尚、東南汽車のホームページには三菱ブランド車、東南ブランド車の両方が掲載される形となっている。)
画像:Mitsubishi Lancer1995jp.jpg|後期型(1997年-2000年)
画像:Silver evo5gsr.jpg|ランサーエボリューションV
6代目(2000年-)
; 2000年5月: 6代目発売。同時に三菱・ミラージュ|ミラージュ三菱・ミラージュディンゴ|ミラージュディンゴを除く。を統合。同年11月にリベロワゴンを引き継ぐ形でランサーワゴンも追加された。カープラザ店でも扱うようになった関係から当初は「ランサーセディア」という名前で発売された。エンジンは1.5L DOHC16バルブガソリン直噴エンジン|GDI (4G15) および1.8L DOHC16バルブGDI (4G93) を搭載。2001年5月には1.5L SOHC16バルブエンジン(4G15)と1.8L DOHC16バルブGDIターボ(4G93ターボ)、ターボモデルにさらに足回りやボディ剛性を高めたラリーアートエディションを追加。トランスミッションはターボモデルがINVECS-II 4AT、その他のモデルがINVECS-III無段変速機|CVTとマニュアルトランスミッション|5MTただし5MTは1.5LのMXまたはMX-Eグレードのみ。。ターボモデルとツーリングのグレードにはマニュアルモードのついたスポーツATも搭載される。なおセダンの1.5L SOHCエンジン搭載グレード全車およびワゴンの最廉価グレードにおいてはヘッドライトは2灯式を用い後発の三菱・ランサーカーゴ|ランサーカーゴも同様。、それ以外のグレードには4灯式ヘッドライトを用いる。
: フルモデルチェンジに伴い、ランサーエボリューションについても2001年2月発売のエボVIIから、ベース車両をこのモデルに移行。
: リベロカーゴの後継として三菱・ランサーカーゴ|ランサーカーゴ発売。
: マイナーチェンジ。「セディア」のサブネームが消え単に「ランサー」に回帰する理由はギャラン店とカープラザ店が統合され「セディア」を名乗る必要がなくなったため。。エンジンは自動車排出ガス規制強化の影響を受け1.5L DOHC16バルブGDIが廃止される。もちろんセダンの「1.5 MX-TOURING」もエンジンがSOHC16バルブ(4G15、ネット90馬力)に格下げとなりタイヤとホイールのサイズも195/55R15 84Vラジアルタイヤ+15インチアルミホイールから185/65R14 86Sラジアルタイヤ+14インチアルミホイールにそれぞれサイズダウン。デザインは当時のデザイナーであるオリビエ・ブーレイによる富士山型のフロントグリルいわゆるブーレイ顔。を採用。このフェイスリフトは市場からかなり不評を買ってしまい、特にセダンの実用シリーズのメインストリーム的な存在だった1.5LのDOHC16バルブGDIエンジンモデルの廃止などの理由でランサーの売り上げを減らしてしまう要因を作ってしまった。なおランサーエボリューション系を除き全てヘッドライトが2灯式となる。
: ランサーカーゴの一部改良に合わせて、教習車仕様は「三菱教習車」から「ランサー教習車」に名前が変更された。
: 再度マイナーチェンジが実施されブーレイ顔をやめ日本人好みのオーソドックスなフェイスとなる。海外向けは引き続きブーレイ顔を設定。モデル末期の三菱・ギャラン|ギャランの代替ユーザーを取り込むべく、新たに2L SOHC16バルブエンジン(4G94)が設定された。これに伴いセダンに限り1.8L DOHC16バルブGDIエンジン(4G93)はラリーアートエディションに搭載されているターボチャージャー|ICターボモデル以外は全て廃止された。
: マイナーチェンジ。ランサーエボリューションIXを含む全グレードからブーレイ顔が廃止された。
: 国内向けワゴン全グレードおよび国内向けセダンの1.8 RALLIART、2.0 EXCEED-NAVI、1.5 MX-TOURINGの生産終了。
画像:2004-05 Mitsubishi Lancer.jpg|中期型(2003年-2005年)
画像:2006-07 Mitsubishi Lancer.jpg|後期型(2005年-)
画像:EvoIXMR.jpg|ランサーエボリューションIX MR GSR
7代目(日本名・ギャランフォルティス)(2007年-)
*2007年1月、北米国際オートショーで市販モデルが世界初公開された。車台を三菱・アウトランダー|アウトランダーと共有し、外寸は先代からさらに拡大されて全長4570mm×全幅1760mm×全高1490mm、(CセグメントとDセグメントの中間)ホイールベース2635mmとなり、3ナンバーサイズとなる。デザインは欧州および日本のスタジオが担当し、2005年に相次いで公開されたショーモデル「コンセプトスポーツバック」(フランクフルトモーターショー)および「コンセプトX」(東京モーターショー)の流れをくむ。パワートレーンはアルミシリンダーブロックを採用した新開発の4B11 2.0L DOHC MIVECエンジンに6速マニュアルモード付きCVTが組み合わせられる(北米仕様車)。なお北米向け車種にCVTが搭載されるのは今回が初めてとなる。また、北米国際オートショーではエボリューションの先行プロトタイプとなるPrototype-Xも併せて公開された。Image:20071001 Lancer Evolution X-front.jpg|ランサーエボリューションX
ランエボ顔ランサー
4代目と5代目のランサーは、日産・シルエイティなどと同じく、大きな改造を必要とせず三菱・ランサーエボリューション|ランサーエボリューションI〜エボIII、エボIV(4代目がエボI〜エボIII、5代目はエボIV〜エボVI、エボVI TME)のフロント部およびリア部の顔面スワップが可能であった。これによりランサーエボリューションの外観をしたランサーの製作が可能である。ただし、エボV、エボVI、エボVI TMEは3ナンバー車になるため構造変更が必要であり、またフレームの形状が異なるエボVII〜エボIX MRのベースとなるランサーセディア以降、すなわち6代目では困難だが、事故修理の大手術でセディアワゴンにエボVIIの顔面移植を果たした例もある。同様の改造は三菱・ミラージュ|ミラージュや三菱・リベロ|リベロ(エボI〜エボIII、ミラージュはフロントのみ、リベロはフロント・サイド・リアアンダーも可能)でも可能であり、特にミラージュの場合はミラージュエボリューション(ミラエボ)と言われる時もある。こうした改造は自動車保険や燃費といった維持費を理由にランサーエボリューションの購入に踏み切れない場合に有利ではある。しかし峠道などでランサーエボリューションと間違われて走り屋に煽られたり、またランサーエボリューションの強面よりもランサーの平凡な顔を好む人も多く、実際に改造車を見かける例は少ない。顔面スワップではないが、ミラージュアスティにランサーエボリューションと同じリアウィングをつけているものもある。なお、CJ型ミラージュアスティの「RX VersionR」というグレードにはエボIVと同じリアウィングが標準装備されていた。リベロには、4WD+4G93型DOHCターボエンジン搭載のGTというグレードがあり、途中からフロントフェンダーとフロントバンパーがエボリューション用になっている(インタークーラーも)車名の由来
「ランサー」とは英語でランス (槍)|ランス(騎槍)を持った騎士、つまり「槍騎兵」という意味。セディア (CEDIA) はCenturyとDiamondの合成語だった。
ランサーとWRC
2006にて1992年にデビューしたランサーエボリューションはランサーGSR及びRSのバリエーションであり正式にはGSR及びRSエボリューションだった。これは当時の世界ラリー選手権|WRCホモロゲーションに合致するグループAのラリーカーを作成する為に必要な措置で、この状況はエボVI TMEまで続いたがエボVIIからは独立した車種のランサーエボリューションとして発売されそのグレードとしてGSR・RS及びGTが設定された。WRカーに移行した当初の2001〜2002年まではランサーエボリューションWRCを名乗ったが、ホモロゲの制約等から通常のランサーをベースモデルとして2004年にランサーWRC04をデビューさせた。2007年現在、三菱自動車工業の経営方針でWRC参戦はカスタマーサポートのみであるが、近い将来に予想されるWRC改革に伴うホモロゲ変更に際してエボXベースの新WRカーで復帰が期待されている。
CM
キャッチコピー
初代
3代目
4代目
5代目
6代目
CMキャラクター
3代目
4代目
5代目
※CMイメージソングとして、井上陽水のカバーソングである「闇夜の国から」も歌っていた。
脚注
関連項目
外部リンク
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